2010-03-11

内向型人間のはじめて

 内向型人間は、たぶん何でもはじめてすることが苦手なんだと思います。人間誰でもはじめてすることには、期待感もあり、ちょっとしたドキドキ感もあり、非日常性も味わえて、楽しみだという人も多いのかもしれません。ところが、内向型人間にとっては、こういうのが苦手なんです。苦手というよりイヤなんです。

 何なんでしょうかねえ。始めていくお店、始めていくガソリンスタンド、始めていくレストラン、始めていく病院、始めてあう人、初めてする仕事・・・どうも落ち着かないんです。だから準備できることは、準備を怠りないわけです。人と一緒だとそうでもないんですが、1人だと全くできないんです。

 だからめんどくさくて、新しいことはしない、どこにも行きたくないとなってしまうんです。以前、小学校の時からずっといっていた理容店がありました。たまたま引っ越してきて、近くの夫婦2人でやっていた普通の床屋さんに行くことになりました。5~6年たって5kmぐらい離れたところに家を移ったのですが、初めてのところに行くのはどうも苦手で、わざわざそこの理容店にずっといっていました。

 そんなところまで行かなくても、近くに何軒ももっとかっこいい理容店があるんですよ。それでも、結局、40歳近くまで30年近く、その理容店に通いました。その間、結婚して、もっと遠くになったんですが、それでも、行き続けていました。きっと、死ぬまで行き続けるんだろうと思っていました。

 ところが、現実的にはそうはならないんです。理容店の奥さんが、病気でなくなり、ご主人はひとりでは仕事に手が着かず、理容店をやめてしまったのです。30年近くお付き合いがあった人たちと別れるのも寂しいですが、髪を切るのに困ってしまいました。どこに行って良いのかわからず、初めてのところになんていって、入っていくのかと悩んだあげく、家に一番近くのお店に行くことになりました。

 そして、同じようにもう10年以上同じように行き続けています。最初の1年間ぐらいはどうも落ち着かなかったのですが、もう他へはいけなくなっています。今、髪を切ってもらっている人は、私よりずっと若いので、ひょっとしたら、死ぬまで、違うところには行かなくて良いかなあと思っています。

 というように、内向型人間は付き合いにくいとは思いますが、お付き合いしていくと、ほどよい関係でずっとお付き合いができ、決して自分からは裏切らないだろうと思います。そして、裏切られるか、死別するかで、お付き合いが終わり、やるせない思いをするのは、いつも私たちなんです→→ FC2 Blog Ranking

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