2010-03-31

一本桜と集団桜

 もう桜が見頃になって一週間程過ぎました。車で走っていると、まとまって集団で咲いている桜と何もないところに、ただ一本がんばって咲き誇っている桜があるのに気づきます。集団で咲いている圧倒的な迫力の桜もいいですが、一匹ひつじの性格のせいでしょうか、一本静かに咲いている一本桜の方が好きです。

 車で街の中を走っていて、桜が咲いていると予想もしてないときに、一本桜が突然視界に入った来たときの、ハッとするどっきり感が大好きです。ひとりぼっちでもがんばって咲いているぞというしっかりとした自己主張を感じます。

 そんな桜をみていて、ふと思ったのですが、桜にも我々と同じように外向的な桜、内向的な桜というのがあるのでしょうか。桜も生きているものなので、みんなすべてが同じというわけではないとは思いますが、どうなんでしょうね。集団の桜をしばらくじっと見ていると、確かにあるような気がしてきました。多くの桜の中に何となく控えめに咲いている桜があるんです。

 さすがに桜は植物ですから、自由に自分の意志で動けるわけではないので、一本桜が集団が苦手な内向型で、集団で咲いている桜がつき合い上手の外向型というわけにはいきませんが、その姿は何かしらの運命みたいなものを感じます。

 内向的な性格、外向的な性格も同じように、ある意味自分で選んだわけではありません。また、自分で選べるわけでもありません。ですから、どちらがよいとか、どちらでなければならないということもあるはずがありません。桜の花がただ咲いているように、内向型人間も外向型人間も、自分自身の性格を受け入れて、ただ咲いていることも必要だと思います。

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